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看護師と救急救命士の違いは?資格は取った方がいいの?

看護師になり5〜6年が過ぎると次のステップアップを考える方も多いのではないでしょうか?

 

私は20代前半約2年程、病棟経験後、救命センターで勤務しました。

救命センターの配属になったときは内心ビビりまくりでした。

「いや無理無理無理」これしかなかったです。

 

今思うとこの時が人生最大の肝が座った時期ですね〜

 

さて救急救命士の資格ですが看護師も取得可能です。

しかし救命や急性期疾患に興味があり、病院で働くのであれば救急看護認定看護師と言う

資格のほうが施設や院内では活かせます。

 

私は救急外来に携わり一時はこの専門を学びたくなり救急看護認定看護師の資格を

取ろうか?それとも救急救命士の資格を取ろうか?考え調べたことがあります。

 

看護師と救急救命士はそれぞれ役割が違う

 

看護師と救急救命士の役割の違いをまとめてみました。

救急救命士 現場から医療機関に搬送するまでの適切な処置(状況により血管確保、気道確保、挿管)を担うことがある、例としては少ない。
看護師 搬送後に医師の指示のもと院内で救命処置のサポート業務

ざっとこんな感じです。

 

救急救命士

 

救急救命士として病院勤務も可能ですが、院内の救命センターは医師や看護師が救命処置をおこなうため

活躍の場が少ないので消防署に勤務される方が多いようです。

 

救急救命士は国家試験を取得して

  • 消防署
  • 自衛隊
  • 上保安庁

で就職するほうが活躍の場が多岐に渡りあると言えるでしょう。

 

それぞれ専門学校や大学、短大で必須単位を学び(2〜4年)救急救命士の家試験を取得され、さらに(消防官)公務員試験も取得されてます。

(先に公務員試験に合格後、勤務経験を積まれ救急救命士を取られる方もいます。)

 

なので進路にもよりますが、平均取得年齢は30代前半です。

そして救急搬送の際、中心となるのが救命士の資格保持者です。

 

看護師

 

一方看護師の救急看護認定看護師は臨床経験が5年以上あり、うち3年以上の認定を受けたい分野での臨床経験が必要です。

 

そして専門の教育機関で半年以上の教育を受けて認定試験に合格すれば認定看護師として働くことができます。

しかし日中に行われる為、仕事と同時進行は厳しいです。

今後ご自身が更に専門性を高める分野で方向性が変わってきますね。

看護師から救急救命士を取得するには一から学校に入り直さなければならないため、

かなり長い道のりを覚悟しなければなりません。

関連記事:クリニックは採血が苦手な看護師が多い?下手でも働けるの?

 

准看護師の私が資格を取得しない理由

 

私が30代〜40代に更なるスキルの向上を目指そうと調べました。

 

すると殆どが経験年数の評価はなく、正看護師の資格がないと取得できない資格

ばかりでした。(准看護師が持てる資格ありますが少ないです)

 

しかし私自身も家庭や子育て、進学などにより配属先や職場環境をかえて

仕事をする上で准看護師でも就職の幅が広く、沢山の診療科目を経験できるので

スキルアップの方向性を変えました。

 

長年、看護師を通して他のことに興味を持ち勉強をはじめたのも理由の一つです。

 

10年以上務めた現場ではリーダーを任され、そして管理業務を担う事もあり、

違和感を感じ体調不良となり退職しました。

 

この時、私は上に立つ環境は自分に合わない事を悟りました。

 

そして改めて「なぜ急性期看護にこだわるのか?救急でなくてはならないのか?

を自問自答してみました。

 

答えは

人の役に立ちたいからです。

 

では急性期医療でなくても他の看護活動の場所でもいいと考え直しました。

 

当時、私は育児と家庭と仕事の両立で時間に余裕がないときでした。

 

受講するとなると正看護師の資格を先に取得してからになります。

家族の協力も必要です。

 

周りに尊敬する看護師さんも沢山いらしたので私の居場所をココに見出さなくても

いいと思えたのも一つです。

 

キャリア重視ではないので、どうしても資格を取ろうとすると長い道のりになって

しまうのはネックですよね。

それを乗り越えられると思える環境ならば、チャレンジしてみるのも良いと思います。

関連記事:看護師は何歳まで働ける?実は65歳以上で働いている人もいる!

 

認定看護師、専門看護師の活躍の場

 

では、認定看護師、専門看護師の給料はどうでしょうか?

 

そもそもこの資格は病床数の多い施設で重宝されるもので、

クリニックや診療所のように働くスタッフが少ない現場では認定看護師も

専門看護師資格を持っていても給料には反映されません。

 

お給料に反映されるのは大きな施設や病院で専門性の高さを謳っている

病院だけで、全体の20〜25%です。

 

そして施設や病院で長期に渡る勤務がお給料アップの条件になります。

資格保持者が大きく飛躍するのは大きな病院で他の看護師の指導者として

任され管理職についた時。

この場合基本給が上がるため、資格も加味された上で収入が上がります。

 

またクリニックや診療所で再就職の面接を受ける際は職場内の看護師やスタッフとの

バランスを考慮し採用判断するので資格を持っていることがハンデになることも

ありえます。

 

看護師であれば有難いことにいろんな現場でいろんな経験をさせてもらえるのです。

 

ですから特に認定看護師資格を取得されない方でも、私のようにライフイベントに

あわせて環境を変えながら仕事が出来ます。

 

もし認定看護師、専門看護師の資格取得をお考えであれば、

キャリアアップの導入がある大きな施設や病院で協力を得ながら、

早い時期に資格取得のための授業を受講される事をお勧めします。

関連記事:看護師の採血練習法と上手くいくやり方を紹介します!

 

色々な場所で開かれている救命講習会

 

私は消防署で一般開講している救命講習会に参加しました。

 

こちらは入門コースから上級者までありAEDの操作も実習内容に含まれるので、

一般者向けの講習ですが、充分緊急時に対応できる内容になってます。

 

 

看護師の場合はパスできる内容もありましたので行かれる方は消防署までお問合せください。

 

因みに料金は1400〜2600円、指導者コースは12,000円ほどです。

 

あと日本赤十字社が行なっている災害時ボランティア活動の養成を目的とした災難時の応急手当救命手当などを受講できるものもあります。(ボランティア活動がメイン)

 

消防署は各都道府県で休日を含め講習会が開かれ、小・中学生から受講できる内容

があるので家族でも参加しやすいです。

WEB講習もありますよ。時代ですね。

 

災害はいつどんな時に起こるかわからないので、災害センター(地震)での

体験学習もいいですね。

 

ちなみに…准看護師から正看護師への最短は2年間

 

因みに准看護師から正看護師になるには、最短2年の昼間の専門学校があります。

仕事をしながら通信教育で2年間受講する専門学校もあります。

ただし7年以上の臨床経験が必要。(衛生学園専門学校)

 

どちらも2年後に正看護師の受験資格がもらえます。

 

しかし准看護師でも正看護師でも救急医療に携わり経験を積むことができます。

 

やはり准看護師だとハンデになる部分は資格面では多いです。

資格、という側面で考えるとキャリアがあまり重視されないですからね。

 

取りたい資格があるのであれば正看護師をまずは取得した方がいいかもしれません。

看護師と行っても働く場所はたくさんありますし、分野もたくさんあります。

自分の興味のある場所で人のためになるお仕事ができると良いですよね。

関連記事:看護師には何歳からなれる?准看護師と正看護師の違いは?