心と身体

先輩看護師の身体に幽霊が入った面白いエピソード

皆さんは幽霊を見た事がありますか?あるいは信じますか?

私は直ぐ上の先輩看護師を通して不可解な行動を体験しました。だから信じます。

幽霊が入ってしまった先輩が不可解な行動をした話

 

私の直ぐ上の先輩は優しい人で真面目な方でした。

もちろん仕事をサボることもそれまで一度もありませんでした。

 

その日、私と先輩は準夜勤のチームになっていました。

私は早めにステーションに入り引き継ぎの日勤帯の先輩方と談話をしながら

先輩を待っていました。

 

でも時間になっても先輩は来ず、連絡も取れない状況で準夜勤が始まりました。

夜の7時くらいでしょうか?夏だったので辺りはまだ少し明るかったように思います。

 

引き継ぎだった別の先輩ナースから連絡が入り、

私と準夜勤を一緒にするはずだった先輩が同じ場所をバイクでグルグル回っていたから、

引き止めてとりあえずこちらへ向かわせたと言われました。

 

ほどなくして先輩は到着し、様子はいつもと変わらなかったのですが、

「自分が準夜勤だったことも知っていて仕事に向かってるのに、

なかなか病院に着かなかった」と言っていました。

 

仕事ではおかしなこともなく準夜勤から深夜勤務の看護師さんに引き継ぎをして終わりました。

 

夜勤は小人数なので私もとても忙しく終わる頃にはクタクタで

先輩にその事を詳しく聞くこともしなかったんです。

 

翌日、看護部長と数名の看護師に呼ばれて先輩のことを色々聞かれました。

あの準夜勤務後に「先輩が自宅に帰って来ない」と先輩の婚約者のAさんから

連絡が入ったそうです。

そして先輩を探して外に出たらやはり同じ所をグルグル回っていたそうです。

 

その先輩は数日前に病院の資料室で資料を見ていたら、

その場に倒れて意識がなくなり運ばれていたそうです。

しかもその日から「帰れなくなった」と話してるみたいでした。

 

先輩はその日勤務でなかったのですが病院にきてCT検査や脳波検査を受けていた様です。

 

それから昼食後に先輩を交えてスタッフ同士でその話になりました。

検査の結果は勿論異常なし「マリッジブルーかもしれない」と言っており、

しばらく夜勤を外れて日勤だけの勤務をしてました。

婚約者のAさんが送り迎えをしていた様で落ち着いてる様に見えました。

 

ところが数日後、慰安旅行に行ったときでした。

夕食会が終わり先輩ナースの部屋にみんなで集まっていた時、

急に先輩が立ち上がり窓際に近づいて「飛びたい、飛びた〜い」

と窓を開けて飛び降りようとしたのです。

 

幸いホテルは窓が全開にならないので飛び降りることはなかったのですが、

抑え込むほかのナース達に激しく暴れて抵抗し、普段大人しい先輩からは

想像できない嘘の様な怖い形相をしていました。

 

中にいた一人の看護師が般若心経を唱えだし、首に下げていた粉を先輩にかけてから

先輩は倒れこみました。

意識を失っていたと思います。

 

私はもう只々その様子にびっくりしてその場に凍り付いていました。

意識が戻った先輩はちょっと疲れた表情でした。

婚約者のAさんが旅行先まで迎えに来られて深夜、そのまま帰宅しました。

 

後日、般若心経を唱えて粉をかけたナースが先輩と婚約者Aさんを連れて厄祓いに行ったそうです。

 

先輩が見ていた資料の中には歴史物の栞が入っていて

「その栞に成仏出来ない霊が入って居て先輩が開けた瞬間に入ったんじゃないか?」

と言われたそうです。

 

先輩はその日から粉の入った袋を首に下げて生活するようになり、

その後は全く不可解な行動がなくなりました。

普通の人です。結婚もされました。

 

その時の話になると先輩は深刻な顔をして成仏出来ない霊に対し

「かわいそう」って同情するんですよ、

 

なので私が怖くなりだんだんその事は話さなくなりました。

幽霊が入りやすい人ってこんな感じの人なのかな〜?とも思いました。

 

私も幽霊を見たことがあります

 

実は私も幽霊が見えた事があります。

 

仕事柄、人の最期を見ては「なんてかわいそう、そんなことってある?神様って…」

そんなことばかりが頭から離れず、ふり返った時に幽霊が居ました。(見えました)

もう一度振り返ると居ませんでしたから、自分の思いが強すぎて

見えた様に思ったんでは…

 

私も学生の時でしたから知識も浅く、人の死について経験も浅い時期です。

霊や幽霊と言った非日常を考える暇もなく身体を休めることが最優先でした。

 

それでもやはり仕事でよく人の死を目の当たりにしますから、

そういう霊感というのでしょうか、敏感になる感覚のようなものがあるような

気がします。

 

幽霊よりも「最期」がわかるようになった

 

私は幽霊よりも見える、わかる時があります。

患者さんの最期の日です。

 

どの患者さんでも絶対に最期の日がわかる、とまでは言いませんが

「今日いつもとどこか違うナ〜」となんとなく感じる時があって、

それが最期の日だったりするんですよね。

 

  • いつもと違う声のトーン
  • 表情
  • 匂い
  • ちょっとした仕草
  • 交わした言葉

それぞれでなんとなくわかってしまう時があるんです。

 

看護師同士でその話になる時があり、みんな「あぁ〜(最期の日)わかる時あるよね〜

それわかるわかる」と言うので私達看護師に毎日の業務を通して

備わってくる観察力なんだな〜と思っています。

 

しかも病院に勤務していれば、人の最期の日を避けることはできませんから

霊感も備わってくるのかな〜とも思います。

生死について仕事を通し考える機会も多く、常にそれを意識して働いているからなのでしょうか?

第六感とも言えるようなものが、多くの看護師にあるような気がしますね。

 

今は別に怖くないです。幽霊って元は人ですからねっ。