「看護師さんは性格キツい人多いよね〜」
殆どの方からそう思われているようです。
それはなぜでしょうか?
職業柄
- 血まみれの人を見ても平気だから
- 反社会的暴力団、浮浪者、様々な方と接する職業だから
- 多忙で表情がキツく口調も早口だから
- 一般の方と比べ物怖じしない、動じないから
こんな印象なんでしょうか?
実は私はこの「看護師は性格がキツい」と言われても嫌ではないんです。
それは勤務中は性格が強くなる(キツくなる)自分の変化を自覚しているからです。
みなさん(看護師さん)もそうではないですか?
看護業務を離れるとスイッチオフですよね。
私は勤務外では全く違う印象で見られます。
また私が看護師だと伝える前と後では周りの空気感、対応も変わってくること
にも気づいてます。
看護業務時の顔とプライベートは違います
私が勤務外で会う人達に「看護師をしています」と話すとびっくりされます。
「エッウソッ看護師さんなんですか〜?」
「採血とか注射もしてるの〜?」
普段のんびりとボ〜ッとしてる自由人だからでしょうか?
看護の現場は普段のリラックスモードでは対応できません。
- 慌てず動じない
- 観察し状況から取るべき対応や処置の判断
- 業務の先読み
頭は瞬間にフル作動しています。
職場で患者さんの急変に周りの患者さんと一緒になって「きゃ〜きゃ〜」
言ってられないですよね。
「看護師なんだから〜」
本当はドキドキもするけど一緒に「きゃ〜きゃ〜」言ってたら
それこそ気が強いと言われるだけではすみませんよ〜も〜
「看護師のくせに〜」みたいな、笑
職場に着いたらもう別の人格がそこにありますよね。
看護師は職場スイッチを持ってる方が多いです。
看護師になると変身スイッチを持たざるを得ない環境におかれます。
「今はわからない」と思う方も大丈夫です。そうなりますよ。(それも自然に)
配属先の職場環境やドクターとの相性で性格も順応する
看護勤務中は性格がキツくなりますね。(なる時がありますね)
しかし私はいろんな職場環境で働いた経験から感じ言えることがあります。
それは看護師は職場環境が変わるとそれに順応していき、性格(振る舞い)が変わって
行くということです。
- 働く職場で出会う人たち
- 配属される専門科の業務内容
- 配属や勤務先のドクターの性格
等により性格(振る舞い)が変わります。
ドクターが寡黙な方であれば患者さんの満足度や不安を考慮し言葉を付け加えたり、
ご理解できたのか?そこに疑問や不安がないかをお尋ねしたりもします。
思い当たると思いますが専門科(診療内容)によりそれぞれ雰囲気が違いますよね。
ドクターも全然違いますよね。
やはり救命センターやオペ室、ICUなどのユニットケアのナースは常に緊迫しています。
クリニックや診療所、検診センターもそれぞれ診療内容や中心になり働く人達、先生の性格、繁忙期などで対応が変化します。
ですから様々な状況や環境に順応していくため看護師はその時々で性格(振る舞い)
が変わりえる職業であり、それは当然のことなんだと思っています。
看護師の性格がキツいのは「それなりの職場環境だから」と周りはわかっている
「看護師はキツい性格」なんて世間では良くない印象ですが、
それも勤務する環境や内容によるので、キツくなることもあるし、そう見られることも
あるので、特に気にしてません。
しかし患者さんの声もよ〜く聞いてみるとキツいからこそできる仕事だと思っていただけているようです。
「看護師さんは気が強くなくちゃできないわよね〜怪我した人見なきゃなんないんだし〜」
「大変なお仕事よ、私はできないもん、旦那倒れてもなんにもできないわよ、無理よ〜」
「立派よ、立派、あなたたち看護師さんは、ホント立派、誰でもできないもんね〜」
立派だなんてそんな、もうテレれちゃいますよね(笑)、そして有難いですね。
こんなお気持ちに励まされ元気をいただいてます。
そこに「ありがとう」があるから、それが励みとなり リセットできる
プライベートで会う人に「看護師です」と伝えた時から医療現場の話題を振られると、
内容によっては私の中で仕事スイッチが入ります。
看護師を意識します。
看護師の立場から話を聞いてしまうとパワーがみなぎるというか、笑
アドレナリンが出るんでしょうね〜
だからプライベートはしっかり分けたいので一人が好きですね〜
私は長い看護人生のなか、看護師として働く自分と看護師以外の自分のギャップに
疲れることがありました。
- 看護師だから
- 看護師として
- 看護師らしく
「看護師の仮面は結構しんどいことが多いな〜」
「普段の私のままでは対応できない職種だからな〜」
「看護師って常に責任がついてまわる仕事だし〜」
「頑張っても亡くなる人はいるし〜」
「やっぱり無理してるのかな〜」
「だから鬱になったのかな〜?」
なんて考えることがありました。
普段のんび〜りと野生で寝転がってるライオンみたいなイメージを好む私が、豹変して獲物
を追う雌ライオンのごとく勤務してるわけですから〜(アドレナリンがドバドバ出てるよという例えですよ)
でもそんな時、こんな私が人の気持ちに寄り添い感謝されたと言う事実が思い出に沢山あるんです。
「だからよしとしよう。」 そう思いリセットできるんです。
患者さんから頂いたお手紙やお写真、頂き物を眺めたりしてそう思います。
私の励みです。
世間からの看護師の性格はキツいという印象にそれは当然と思いつつ、
やはりこうして看護師という職業を理解してくださる患者さんやご家族に
お仕事でお返ししていこうと思います。
「看護師は性格がキツくないと普段モードでは闘えない現場が多くある。」
というお話でした。
しかしそんな現場以外では可愛くニッコリ笑ってるんですよ〜