看護師には准看護師、正看護師という二つの資格があります。
それぞれその資格で働き始めることができるのは最短で何歳からなのでしょうか?
准看護師は17歳から、正看護師には20歳から
准看護師は中学を卒業して二年間の准看護師専門学校をでて各都道府県の試験にパスすればなれます。つまり最短で17歳から。(今の時代は殆ど少ないです)
正看護師は高校を卒業して三年間(もしくは二年間)の正看護師専門学校をでて国家試験にパスすればなれるので、最短だと20歳から、ということになります。
私は17歳という年齢で准看護師になり、今もなお働いています。
17歳という年齢は一般的には大人になるまだ手前の時期ですよね。
でも働くようになったら社会人として扱われるのは当然のことで、
准看護師になるための知識を学校で学びながら、技術も先輩看護師さんに付いてお手伝いをしながら学んでいくことになります。
そんな段階でいきなり男性の裸を見ることになったり生死の別れ際、いろんな装置を付けている患者さんなども目にして、
それはもうびっくりすることばかりでした。
正直、怖いと思ってました。でも辞めたい、逃げ出そうとは全くなかったです。
ただ無我夢中でした。
正看護師の方が准看護師より偉いの?
仕事内容をネット検索すると「准看護師は医師、正看護師の指示のもと業務を遂行する」となっております。
しかし准看護師である私にはその経験がないです。
准看護師の資格を取得する前の学生時代から(その時は有資格者としての仕事はしていませんが)、取得した後も同じ病院で働いていました。
そして今現在も正看護師さんから指示をもらいながらの仕事はないですね〜。
お給料も勤続年数(経験値)に反映されているので不満に思ったことはないです。
アルバイトの時給や新卒で足並み揃ってのスタートであれば正看護師さんの賃金が高くて、それは当然だと思います。
ですが、現場は正看、准看の区別ではなく勤続年数に伴う経験値がかなり影響していると思います。
特に開業医(自分で独立して病院を始めたドクター)はその傾向が強いと思います。
なぜなら開業されてるクリニックに育成機関は殆どなく、経験を積んだ即戦力になる人材を求めている所が多いからです。
働く看護師が看板になることもあり得ます。
もっと言えば人柄重視です。
クリニックでは看護師さんが要になり、患者さんと近い距離感になりますからね。
たまにインディードなどの求人サイトで求人を見ると「人柄重視」が多く記載される
ようになりました。
私も謙虚で物腰の柔らかい、偉そうにしない、看護職が大好きな方とお仕事したい
と思います〜私の周りにはそんな素敵すぎる方がいましたよ。
そしてわたしも頑張ろうと思いました。
しかし、准看護師だと現場で役職にはつけないことはあるかもしれないですね。
認定看護師(ドクターの許可が必要)やケアマネの資格は取れますが、さらにキャリアアップしたいという時に准看護師では取れない資格が多いです。
あと准看護師だと海外で仕事もできないです。
ボランティア活動はできますが、必ず現場責任者・医師、正看護師の指示のもと動きますし、殆どの看護業務は出来なかったと思います。
やっぱり正看さんていいですよね、国境を超えて人助けできるんですから…
どの専門科目のキャリア積むかで働く場所の選択も様々
資格を取得してから、活躍の場は様々です。
どの専門分野で経験を積むかによって違ってきます。
内科や外科病棟に長く勤務していると必然的に採血やサーフロー点滴が得意分野になる
看護師さんもいらっしゃいます。
私はこのタイプですね。
眼科や耳鼻科に関しても更に資格を取得してスキルを上げそのみちのプロになられる方も
多くいらっしゃり、同じことの繰り返しの毎日の時間が経験値をあげるわけです。
何に対してもそうなのではないでしょうか?
一口に看護師、といっても色々な働き方があって
自分のキャリア次第で新しい道を開いていくことができます。
看護師は色々な職場環境が用意されてる職業です。
折角看護師になられたのならご自分が楽しい、知りたい、興味がもてることを
続けてみたらいいのではないかと思います。
実は私は最初から看護師になりたかったのではなく、姉と比べられる毎日から
逃げ出したかっただけで看護師になったんです。(当時は深刻でした)
ちょうど思春期でしたから、お目々くるくるの姉の方が可愛いと思いこんでいたし、
周りの友達にも「お姉ちゃんの方が可愛い顔してるよね」って言われていて。
看護師さんに憧れて、とか優しくしてもらった過去がある、といった理由ではなく、
単純に姉と違う道に進みたかっただけなんです笑
でも最近は看護師の仕事でキャリアを積んでいくにあたって、
「この仕事をしていてよかった」と思えるようになりました。
「こんな私が人の心に寄り添うことができるなんて。」
「今、この人が私を呼んでいる、私を必要としている」
「毎日仕事をするという当たり前のことに対して、有難うと言ってもらえた」
そんな風に思えた時、私は私の存在価値を認識できました。
いろんな現場が看護師にはあります。
勿論ライフスタイルに合わせて変更もできる職種です。
看護師の仕事をしていて辛いと思うこともあるかもしれません。
そんな時は休憩するのもいいですよ。
どうか自分が向いてないと思わないで「自分の好き」「興味ある」
「これならできるかも」という職種を見つけてください。
職場や専門科を変えれば自分の得意を活かせる場所が見つかるかもしれません。
看護師という仕事の中だけでも色々な選択肢がある。
看護師はそんな仕事なのです。