もう50代って定年を意識する年齢なので現職に留まるかたが殆どですよね〜
しかし私は鬱になり体調を崩し退職をしました。
WEBデザインの勉強をしましたが、まず働けるレベルまで到達できず、また年齢的に正社員の採用は厳しいとのことでした。
そして、定年を意識する時期に、挑戦したい分野が既に定まっていました。
「美容業界です。」
最近はネットで求人を探したり面接に出かける日々を送っております。
そこで感じたことをお話します。
面接にたどり着かない年齢の壁
先ず50歳は40代に比べて年齢ではじかれることに気付きました。
エントリーシートで応募しても面接までたどり着けないことが5件ありました。
うち2件は連絡すら来ません。
「こんなふうになるんだ〜っ、確かにね〜しかも美容系だし〜昔より体力あると思っているのは自分だけだよね〜」
そうなんです、美容系は年齢が高いかたでも40代のかたが殆どです。
まして20代30代が50歳のおばちゃんを指導なんて、想像しただけでやりづらいでしょう〜
それなりに考えてエントリーしたつもりでしたが…
会っていただけないことにはどうしようもないです。「つぎ〜っ」て求人案内を見ていくと
届いた案内は
- 介護施設
- デイサービス
- 訪問看護
- 広告が途切れることのない総合病院
- 福利厚生のない個人クリニック
が殆どでした。
「ですよね〜そんな年齢ですよね〜」痛感しました。
まして「夜勤はしたくない、20時過ぎまで仕事なんて嫌っ!」
長〜く勤務できるように年齢を重ねてもキツくない労働。
「でも美容を学びたい!アンチエイジング〜っ」
美容といってもとても範囲が広いんです。
ざっくり年代別ですと20〜30代はルックスを気にされる方が多くて二重瞼、隆鼻、豊胸、脂肪吸引などサージカルアプローチがメインです。
OPE室は割と煩わしい人間関係から開放され、緊張感で時間もあっという間に過ぎて楽しかったのですが…(美容以外でOPE室経験あり)
私がやりたいのはアンチエイジングなんです。
30代後半から40代になると5歳〜10才若く、あの頃に戻りたい、こんな思いを持ち始めませんか?
そして私くらいになると
- 肌再生や身体の錆の知識
- 細胞レベルでアプローチしたい
- 加齢を遅らせたい
- 綺麗に年齢を重ねたい
ということに興味が湧いてきます。
私はこれまでも趣味で美容の最新情報を集めたり、身体が錆びる原因、食事、コスメなどの情報収集をしており日常でも取り入れていました。
友達に美意識が高いと言われたり「すごい!えらい!」と言われるのですが、好きなことですから努力ではないので楽しいだけです。
ただそれを仕事にできたら、同じ年代の患者さんと思いを共有できるし、私が知る全てを貢献したいのに…
好きなことを仕事にできたらこれほど幸せなことはないという思いがありました。
「お金じゃなくて私の好き!」が仕事にできないものか?引き続き頑張っていると、
二社ほど会って頂き(面接)、美容への熱い思いを伝え採用を頂けたのです。が…
ある一社の美容皮膚科では正社員に空きがないのでしばらく働いた後、空きが出たら正社員にとのことでした。
先ず面接をして頂けたことに感激でしたが、出勤日数が少なく時給も安く契約まで至りませんでした。
そしてもう一社、こちらの美容皮膚科はこれから経営内容を縮小し医師も変わり、ナースは私だけ、そしてお給料はどれくらい欲しいですか?と恐る恐る聞かれました。
これはもうトラブル臭プンプンです。
採用をいただいた翌日、丁重にお断りしました。
面接でよくきかれたこと
結局二社ともお断りして振り出しに戻ったのですが、この後に受けた面接でも前職の給料明細の提示を求められたり年収をきかれました。
「なるほどね〜この年齢になると勤続年数から前職程の給料は出せないと思われるようです。
勤続年数や経験にみあう給料を検討しなければならないため敬遠されることがあるんだと知りました。
ある美容外科ではエントリー後に履歴書と同時に以下の質問に自分の考えを添えて郵送を求められました。
- 当クリニックで働きたい理由
- 働くモチベーション
- 当クリニックで勤務になった場合どんな働きができ、どんなことに貢献できるか?
- 自分が働きたくないと思う職場はどんな職場か?
- OPE室の経験が何年あるか?
これまでに簡単な試験や対応を質問されたことはありましたが、まさか面接前に、お顔を
拝見することなく質問を受けたことがなかったので正直ビビリました。
変わってきた医療の現場
求人情報を見たり面接に行ったりしていると医療も変わってきたナと感じます。
それは介護施設に「介護ロボット導入しました」などの告知を目にするようになったからです。
人工関節のOPEをするアーム型(腕だけ)のAIロボットが導入され紹介されてました。
介護ロボットとはロボットではなく人工機能が内蔵された見守りベットでした。
夜間の離床や徘徊、転倒予防を見守り、検知するとナースコールで通知したり、体重測定もできるようです。
介護施設にはこのほかに歩行をサポートするリハビリロボット、移乗をサポートするロボット、コミュニケーションロボットが導入されてきています。
職員がマッスルスーツを装着し体位交換、入浴や排泄介助など抱え上げの腰部負担を軽減できるようにもなっています。
整形外科では腕だけの形をしたAIロボットがPTの関節の情報を入力することで角度や大きさ固定など正確にドクターと共にオペの補助を担っています。
OPEの補助ロボットは整形外科以外でも導入されており既に保険適応になっているものもあるようです。
また看護師の新しい働き方としてファストドクターというサービスを知りました。
夜間の体調不良にドクターが直接、自宅まで訪問し診察します。
ドクター判断でレントゲン(ポータブル)やECG、採血などの検査、点滴、吸入がうけられるサービスです。
利用者側には一般の医療機関の営業時間外のサービスなのでコストが少し高めです。
一方で、働く看護師の時給は2000〜2500円(時間による)で高めです。
労働時間が4時間からと短時間で働けること、人間関係のしがらみが少ないため人気が高まっているようです。
時短で働きたい方、隙間時間に働きたい方に適してますね。
現在は体調不良による要請が多いようですが、営業時間内に医療機関にひとりで行けないPTやそのご家族が時間を気にせず自宅で診察を受けられる最適なサービスとなるといいですね。
また、ここ二年ほどで増えてきた看取りに寄り添うドクターの存在も大きいと思います。
医師が在宅ケア指導や看取りまで家族や患者さんに寄り添うサービスの提供です。
「できるなら住み慣れた自宅で家族に看取られたい」と思うお年寄りが多いなか、家族の負担を考えると施設に入らざる得ないというかた、
家族側の受け入れはあるが痛みや急変に家族はどう対処すべきかわからない、
終末期を自宅で迎えるには法的に厳しい、そんな患者さんや家族の「できることなら」に
ニーズが高まり看取りに寄り添うサービスが増えています。
こうして50歳の就職活動と共に医療の新しい変化を感じていました。
IT企業が様々な企業とタイアップし参入してくることで、システム化がすすみ、人工知能(AI)を持つロボットが確実に利便性を発揮し、看護師不足や労働の緩和に役立ってきています。
そして私たちの働き方や環境、新しく加わる職業もあるのではないかと思います。
最後に50歳からの再就職は40代と比べ面接に至ることができず苦戦しました。
雇側は
- 即戦力
- これまでの経験を考慮した給与の提示
- 年齢に伴う今後の労働負荷の予想
- 就業期間に限界がある
- 院内全体のバランスや人柄
などを検討してきます。
私のように50歳で初美容業界への挑戦は無謀とも言えるでしょう。
しかしその後、私の思いとマッチングする素敵なドクターとの出会いがあり採用をいただきました。
「お給料ですか〜?」まだ頂いてないのでわかりませんが、私の働きたい環境は全て満たしているので大満足です。
- 美容医療(学べる環境)
- 福利厚生
- 夜勤がない残業が少ない
- 通勤が許容範囲
- 平均労働時間
- 患者さんに向き合える時間の確保
私が熱望した美容業界で50歳から再就職できたのです。
採用していただいたことに感謝を持ち思う存分働くだけです。
今後はそちらで就業し美容について学んでいくので、見にきてくださる皆さんに美容情報の提供もできると思い楽しみです。
私の就活は約二ヶ月でした。面接回数は5社、webのエントリーで落選(返信なし含む)5社です。
この結果を皆さんはどう感じられますか?
確かに40代と比べると簡単ではなかったですが約2ヶ月の就活で思い通りに就職できたので
「やっぱり看護師は就職にそれほど困らない、頑張って良かった!」と思いました。