看護師さんの採血の上手い下手は、やはり経験値(場数)です。
どの診療科目にながく携わったか?だと思います。
そして、私達看護師は毎日経験をさせて頂きながら上達しているのも事実です。
中には「採血が苦手だからなるべく採血しなくても済むような、
もしくは採血が下手でも許されるような職場で働きたい」と考える
看護師さんもいるでしょう。
意外とそういう方は少なくありません。
勿論生まれつき器用な人、不器用な人、好き、嫌いはあると思いますが、
クリニックだから採血が上手いとか、病院だから上手いではなく
やはり経験値(場数)が大事なのです。
看護師の採血の上手い下手、個人差はどこにでる?
採血は経験値(場数)ですから、より沢山の方を毎日相手にされる職場で
働く方は上手になります。
- 健診センター
- 病院の採血室
- 献血センター
- オペ室勤務ナース
沢山の方を相手に毎日仕事をしていると手技的なことだけでなく、
採血を上手く行うための働きかけも同時に学んでいきます。
患者さんは人間ですから当然感情があります。
そこに上手くコミットして寄り添えるお声かけや
患者さんの感情のコントロールもはかることができるようになります。
これは採血の手技と同時にとても大事なことだと思ってます。
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クリニックだと採血が苦手な看護師が多い?
採血の上手い下手は経験による個人差がでるのでクリニックだから
下手でもいい、とか病院だから上手でなくてはいけないとは言えません。
クリニックの看護師さんでもこれまでの経験値を活かして上手に採血される方がいます。
そして日々、働きながら更に手技が向上してると思います。
また患者さんのコンディション(脱水、体調不良、検査やオペ前による食事制限)
によって血管の様子は変わります。
なので同じ看護師が同じ患者さんの血管を毎回採れる訳ではないです。
なかなか採れない患者さんを新人の看護師さんが簡単に採れる事もあります。
なので私が言う経験値からくる個人差は採血が採れる確率の高さのことです。
前述した採血をする上で、患者さんとの距離感の縮め方や、
患者さんの不安な気持ちに寄り添い良いコミュニケーションが取れると
針を使う仕事以外の業務でもうまくいく確率が上がると言えます。
私が経験したクリニックでは残念ながら採血の経験が豊富な方はいなかったです。
これまでに経験はあるけど、採血は得意でない、という方が多かったです。
特にサーフローのライン取りと同時に採血することができない
看護師さんが多かったですね。
仕事をしながら学ばれ上達される方、ここでは自分に合わないと辞めてしまう方のどちらかです。
オペ室、救急室、病棟など針を多く扱う環境下で経験があっても、
失敗をして他の看護師や臨床検査技師に任せてその場で仕事を終わりにしていては
上達しません。
なので苦手意識も変わりません。
私の感想ですがクリニックで働く方は
- 夜勤をしたくない
- ゆっくり仕事をしたい(病院ほど忙しくない)
- あまり採血業務がないからクリニックを選んだ
- 空き時間でお小遣い稼ぎになる
と言う方が非常に多かった印象でした。
それらが決して悪いのではないです。
クリニックも診療科目によって内容がかなり異なるので自分に合った職場環境を
選ばれた方が良いということです。
採血業務が殆どないところもあります。
- 訪問看護師 訪問入浴
- 大学病院(看護師は殆ど行いません。)
- 小児科(殆どドクターがします)
- 精神科
- 老人福祉施設(特養など)デイサービス
- 保育園、保健室に勤めるナース
- ツアーナース
- 企業のコールセンター
活躍の場は沢山ありますね。
採血が苦手だからクリニックを選ぶ、というのではなく
採血が苦手なら、採血があまりない職場環境を選ぶようにした方がいいでしょう。
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採血業務は毎日の採血で上達していくもの
しかし採血ができないと仕事の選択肢が狭くなることはあります。
余程の理由がなければある程度は覚悟して採血業務に取り組んでみるのも
よいのではと思います。
看護師の業務の中で乗り越えられると自信が持てるし転職の選択の幅も広がりますよ。
私もそうでしたから。
私は採血に自信があったし好きでしたが、最初から自分が思うようには採れたわけではありません。
採血の上手い下手は才能で決まるわけではないのです笑
どれだけ場数を踏んだかが重要なので、上手くなりたいなら失敗もたくさん経験させて
頂く覚悟で取り組まなくてはいけない、ということです。
採血をする時の看護師側の緊張は患者さんにも伝わります。
もうそれだけで悪循環を引き寄せる確率が上がりますよね。
患者さんが緊張が強過ぎると、無意識に自身を落ち着かせようと副交感神経が優位に働いてしまい、
いわゆる血管迷走神経反射(主にめまい、冷汗、吐き気などの気分不快、重症するとき意識消失、痙攣発作など)が起きます。
そんな身体のメカニズムを優しく患者さんにお話しするのも採血に有効的に働く場合がありますよ。
まず、自分自身が落ち着いて採血ができる心構えと環境は必要ですよね。
沢山の患者様に経験させていただくことで、採血は毎回上達していきます。
採血に少しずつ自信がつくと仕事の幅が増えて楽しくなりますよ。
しかしどの職場でも採血業務のスキルだけが一番求められる、というわけではありません。
私達の仕事は所属する現場によって重要度が異なるので、自分に合った職場環境にであえるといいですよね。
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